麻雀の点数の支払い方 - ツモ・ロンの違い
ツモとロンの支払いの基本
麻雀のアガり方には「ツモ」と「ロン」の2種類があり、点数の支払い方法が大きく異なります。
| アガり方 | 支払い方 |
|---|---|
| ロン | 振り込んだ人(放銃者)が全額支払い |
| ツモ | 他の3人が分担して支払い |
この違いが麻雀の戦略に大きな影響を与えます。ロンは1人が大きなダメージを受け、ツモは全員が均等に(または親子で差をつけて)ダメージを受けます。
ロンの支払い
基本ルール
ロンアガりの場合、放銃者(振り込んだ人)が全額を支払います。他の2人は支払い不要です。
子がロンアガりした場合
子(親以外のプレイヤー)がロンアガりした場合の点数は、翻数と符で決まる「子のロン」の点数です。
| 翻数 | 30符 | 40符 | 50符 |
|---|---|---|---|
| 1翻 | 1,000 | 1,300 | 1,600 |
| 2翻 | 2,000 | 2,600 | 3,200 |
| 3翻 | 3,900 | 5,200 | 6,400 |
| 4翻 | 7,700 | 満貫 | 満貫 |
親がロンアガりした場合
親のロンは子の1.5倍の点数になります。
| 翻数 | 30符 | 40符 | 50符 |
|---|---|---|---|
| 1翻 | 1,500 | 2,000 | 2,400 |
| 2翻 | 2,900 | 3,900 | 4,800 |
| 3翻 | 5,800 | 7,700 | 9,600 |
| 4翻 | 11,600 | 満貫 | 満貫 |
ロンの具体例
この手をロンでアガった場合(平和、子、30符):
- 1翻(平和のみ)→ 放銃者が1,000点支払い
- 2翻(立直+平和)→ 放銃者が2,000点支払い
- 3翻(立直+平和+断么九)→ 放銃者が3,900点支払い
ツモの支払い
基本ルール
ツモアガりの場合、他の3人が分担して支払います。ただし、親と子で支払額が異なります。
子がツモアガりした場合
子のツモアガりでは、親は子の2倍を支払います。
計算方法:
- 子の支払い額 = 基本点
- 親の支払い額 = 基本点 × 2
- 合計 = 基本点 + 基本点 + 基本点 × 2 = 基本点 × 4
| 翻数 | 符 | 子の支払い | 親の支払い | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1翻 | 30符 | 300 | 500 | 1,100 |
| 2翻 | 30符 | 500 | 1,000 | 2,000 |
| 3翻 | 30符 | 1,000 | 2,000 | 4,000 |
| 4翻 | 30符 | 2,000 | 3,900 | 7,900 |
| 満貫 | - | 2,000 | 4,000 | 8,000 |
| 跳満 | - | 3,000 | 6,000 | 12,000 |
| 倍満 | - | 4,000 | 8,000 | 16,000 |
| 三倍満 | - | 6,000 | 12,000 | 24,000 |
| 役満 | - | 8,000 | 16,000 | 32,000 |
親がツモアガりした場合
親のツモアガりでは、子3人が均等に支払います。
計算方法:
- 各子の支払い額 = 同じ額
- 合計 = 各子の額 × 3
| 翻数 | 符 | 各子の支払い | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1翻 | 30符 | 500 | 1,500 |
| 2翻 | 30符 | 1,000 | 3,000 |
| 3翻 | 30符 | 2,000 | 6,000 |
| 4翻 | 30符 | 3,900 | 11,700 |
| 満貫 | - | 4,000オール | 12,000 |
| 跳満 | - | 6,000オール | 18,000 |
| 倍満 | - | 8,000オール | 24,000 |
| 三倍満 | - | 12,000オール | 36,000 |
| 役満 | - | 16,000オール | 48,000 |
「オール」は全員が同じ額を支払うという意味です。「4,000オール」なら子3人がそれぞれ4,000点ずつ支払います。
ツモの具体例
この手を子がツモアガりした場合(立直+平和+ツモ = 3翻20符):
- 子2人がそれぞれ700点支払い
- 親が1,300点支払い
- 合計: 700 + 700 + 1,300 = 2,700点(100点未満切り上げで実質2,600点の場合もあり)
100点未満の端数処理
麻雀の点数には100点未満の端数が発生することがあります。
切り上げルール
一般的なルールでは、100点未満を切り上げます。
例: 子のロン2翻30符 → 計算上1,920点 → 切り上げて2,000点
ツモの端数処理
ツモの場合、各人の支払い額を個別に切り上げます。
例: 子のツモ3翻30符
- 計算上: 子500、親1,000
- 実際: 子500点、親1,000点(端数なし)
端数が出る場合は各自の支払い額を切り上げます。
本場の加算
本場(ホンバ)とは、連荘や流局が続いた際に加算されるボーナスです。本場の数に応じて点数が増加します。
本場の加算ルール
| アガり方 | 1本場あたりの加算 |
|---|---|
| ロン | +300点(放銃者が全額追加) |
| ツモ | +300点(各人+100点ずつ) |
具体例
1本場でのロン: 基本3,900点 + 300点 = 4,200点 2本場でのロン: 基本3,900点 + 600点 = 4,500点 1本場でのツモ(子ツモ・満貫): 子2,000+100 / 親4,000+100 = 子2,100 / 親4,100
本場が増える条件
- 親がアガった場合: 本場が1つ増える(連荘)
- 流局して親がテンパイの場合: 本場が1つ増える
- 流局して親がノーテンの場合: 親が交代し、本場が1つ増える
供託(リーチ棒)の扱い
リーチを宣言した際に出す1,000点のリーチ棒は「供託」として場に置かれます。
供託の回収ルール
- アガった人がすべての供託を回収する
- ロンでもツモでも、アガった人が全額もらえる
- 流局した場合は次の局に持ち越し
- 半荘終了時に残った供託はトップの人が回収する
具体例
Aさんがリーチ(1,000点供託)→ Bさんがリーチ(1,000点供託)→ Cさんがアガり
Cさんはアガりの点数に加え、場の供託2,000点(Aさん分+Bさん分)も回収します。
ツモとロンの戦略的な違い
ツモの利点
- 全員からもらえる: 点差を均等に詰められる
- 放銃者がいない: 特定の人だけが大ダメージを受けない
- 門前清自摸和の1翻: ツモアガりで追加1翻がつく
- ツモれるかは運次第: 自分でコントロールできない部分もある
ロンの利点
- 確実にアガれる: 待ち牌が出ればすぐにアガれる
- 放銃者を狙える: 特定の相手に大ダメージを与えられる
- 待ちが悪くても出やすい: 他家が切る牌でアガれるため、山にない牌でもアガれる可能性がある
実戦での影響
子の3翻の手(立直+平和+断么九)の場合:
| アガり方 | 点数 | 支払い |
|---|---|---|
| ロン | 3,900 | 放銃者: -3,900 |
| ツモ | 合計2,600 | 子2人: -700ずつ、親: -1,300 |
ロンの方がアガり点は高い(3,900 > 2,600)ですが、ツモの場合は門前清自摸和が1翻つくので4翻になり、満貫(子2,000/親4,000 = 8,000点)になる可能性があります。
ノーテン罰符(流局時の支払い)
流局(全員がツモ切りしきって誰もアガれなかった場合)時は、テンパイしていない人がテンパイしている人に点数を支払います。
| テンパイ者の数 | 支払い |
|---|---|
| テンパイ1人 : ノーテン3人 | ノーテン者が1,000点ずつ(計3,000点) |
| テンパイ2人 : ノーテン2人 | ノーテン者が1,500点ずつ(計3,000点) |
| テンパイ3人 : ノーテン1人 | ノーテン者が3,000点(テンパイ者各1,000点) |
| 全員テンパイ / 全員ノーテン | 支払いなし |
全体で3,000点が動くルールです。テンパイ料は本場に関係なく固定です。
よくある質問
親と子で点数が違うのはなぜですか?
親は子の1.5倍の点数を受け取る(または支払う)ルールになっています。これは親が連荘できるメリットの代わりに、放銃時のリスクも大きいというバランス設計です。
ツモとロンで翻数は変わりますか?
ツモアガりの場合、門前であれば「門前清自摸和(ツモ)」の1翻が追加されます。ロンの場合はこの翻はつきません。ただし、門前ロンには「門前加符10符」があり、符が10符高くなります。
同時にロンされたらどうなりますか?
2人が同時にロン宣言した場合(ダブルロン)、一般的なルールでは両者のロンが成立し、放銃者は両方に支払います。ただし「頭ハネ」ルール(放銃者から見て次のツモ番に近い人のロンのみ有効)を採用する場もあります。
本場はいつリセットされますか?
子がアガった場合にリセットされ、0本場に戻ります。親の連荘中は本場が増え続けます。
まとめ
- ロンは放銃者が全額支払い、ツモは3人で分担
- 子のツモは「子の額 × 2 + 親の額」で分配される
- 親のツモは「各子が同額(オール)」で支払う
- 本場は1本あたり+300点(ロン)/各+100点(ツモ)
- 供託はアガった人がすべて回収する
- 流局時のノーテン罰符は全体で3,000点が移動する