麻雀の大四喜・小四喜 - 条件と違い
大四喜・小四喜とは
大四喜(ダイスーシー)と小四喜(ショウスーシー)は、風牌(東南西北)を使った役満です。4種の風牌すべてを手牌に集めることが共通の特徴です。
| 役 | 条件 | 翻数 |
|---|---|---|
| 大四喜 | 風牌4種すべての刻子 + 雀頭 | 役満(ダブル役満の場合も) |
| 小四喜 | 風牌3種の刻子 + 1種の雀頭 + 1メンツ | 役満 |
大四喜は4種すべてが刻子、小四喜は3種が刻子で1種が雀頭という違いがあります。
点数
| ロン | ツモ | |
|---|---|---|
| 子(役満) | 32,000 | 8,000/16,000 |
| 親(役満) | 48,000 | 16,000オール |
一部のルールでは大四喜をダブル役満(子64,000点)として扱います。
大四喜の成立条件
基本条件
- 東東東(東の刻子)
- 南南南(南の刻子)
- 西西西(西の刻子)
- 北北北(北の刻子)
- 雀頭1組(任意の牌)
風牌4種(12枚)+ 雀頭(2枚)= 14枚
大四喜のアガり形
東東東 + 南南南 + 西西西 + 北北北 + 五五筒(雀頭)
雀頭には数牌でも三元牌でも、どの牌でも使えます。
特徴
- 門前でも副露でも成立
- 雀頭は何でもOK(数牌、三元牌など)
- 4メンツすべてが風牌の刻子であるため、順子は含まれない
小四喜の成立条件
基本条件
- 風牌3種の刻子(例: 東東東 + 南南南 + 西西西)
- 風牌1種の雀頭(例: 北北)
- 1メンツ(順子でも刻子でもOK)
小四喜のアガり形
南南南 + 西西西 + 北北北 + 東東(雀頭)+ 二三四萬(順子)
東東東 + 西西西 + 北北北 + 南南(雀頭)+ 白白白
大四喜との違い
| 大四喜 | 小四喜 | |
|---|---|---|
| 風牌の刻子 | 4組すべて | 3組 |
| 風牌の雀頭 | なし(別の牌) | あり(残り1種) |
| 残り1メンツ | なし(雀頭のみ) | あり(自由) |
| 難易度 | 極めて高い | 高い |
| 出現確率 | 約0.003% | 約0.01% |
小四喜の方が条件が緩く、1メンツを自由に構成できるため、大四喜より作りやすくなっています。
狙うべき配牌
四喜和を意識する条件
| 配牌の風牌の状態 | 判断 |
|---|---|
| 風牌の対子4組 | 最高。大四喜を積極的に狙う |
| 風牌の対子3組 + 1枚 | 有望。小四喜以上が狙える |
| 風牌の対子3組 | 小四喜が本線 |
| 風牌の対子2組 + 他1〜2枚 | やや厳しい。ポン次第 |
| 風牌の対子1組以下 | 四喜和は諦める |
具体例
風牌の対子が4組(東東、南南、西西、北北)の最高の配牌。大四喜を狙います。
風牌の対子3組 + 北1枚。ポンで3組の刻子を作り、小四喜を目指します。
狙い方のコツ
1. 風牌の対子は絶対に崩さない
風牌の対子は四喜和の核です。他の牌を切ってでも守りましょう。
2. ポンを積極的に活用
風牌が出たら迷わずポンします。4種の風牌を3枚ずつ集めるのは自力では難しいため、ポンは必須です。
3. 小四喜の残り1メンツを忘れない
小四喜では風牌3組の他に1メンツが必要です。風牌に集中するあまり、残りの手牌でメンツを作れなくなることがあります。
風牌3組をポンした状態。二三四萬の順子と南南の雀頭でテンパイ。残りメンツの確保が重要です。
4. 大四喜か小四喜かの判断
配牌やツモの状況で、大四喜を目指すか小四喜で妥協するかを判断します。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 風牌4種の対子がある | 大四喜を目指す |
| 風牌3種の対子+1種1枚 | まず小四喜、チャンスがあれば大四喜 |
| 風牌3種の対子のみ | 小四喜が目標 |
| 4種目の風牌が場に3枚以上見える | 大四喜は不可能。小四喜で |
包(パオ)ルール
大四喜には包(パオ)のルールが適用されます(大三元と同じ仕組み)。
包の発生条件
ある人が風牌を3組ポンしている状態で、4組目の風牌を切った人が包の責任を負います。
例: Aさんが東・南・西をポン → Bさんが北を切る → Aさんが北をポン → Bさんが包
包の支払い
| Aさんのアガり方 | Bさん(包)の支払い |
|---|---|
| ツモアガり | Bさんが全額支払い |
| Cさんからロン | BさんとCさんで半額ずつ |
| Bさんからロン | Bさんが全額支払い |
包を避けるには
風牌を3組ポンしている人がいたら、残りの風牌は絶対に切らないようにしましょう。手牌に残る風牌が邪魔でも、包の責任を負うリスクを考えれば持ち続けるべきです。
ただし注意が必要なのは、包ルールは大四喜の場合のみ適用されるという点です。小四喜の場合、3組目の風牌を切ったことで包が発生するかどうかはルールによります。
他の役満との複合
大四喜 + 字一色
風牌4組の刻子 + 三元牌の雀頭 → 大四喜 + 字一色
ダブル(以上の)役満を認めるルールでは超高得点になります。
小四喜 + 字一色
風牌3組 + 風牌雀頭 + 三元牌刻子 → 小四喜 + 字一色
この場合も複数の役満が重なります。
小四喜 + 混一色
小四喜は1メンツが数牌の順子でも構いません。この場合、混一色(1色の数牌+字牌)と複合しますが、小四喜が役満なので翻数には影響しません。
出現確率
| 役 | 出現確率 |
|---|---|
| 大四喜 | 約0.003% |
| 小四喜 | 約0.01% |
大四喜は清老頭と並んで最も珍しい役満の一つです。小四喜は大四喜の約3倍の出現率ですが、それでも稀な役満です。
四喜和が崩れた時の保険
混一色 + 役牌
風牌の刻子が役牌(場風・自風)と複合すれば、混一色+役牌で高い手になります。
対々和 + 役牌
風牌の刻子を活かした対々和。2翻+役牌で3〜4翻が期待できます。
字一色
風牌に加えて三元牌も集まっていれば、字一色を狙う方向に切り替えられます。
実戦での注意点
風牌の絞り
風牌を2組以上ポンすると、他家は四喜和を警戒して風牌を切らなくなります。そのため、可能であれば最初のポンは遅らせた方が得策です。
親の場風と自風
東場の東家(親)にとって東は場風かつ自風です。東の刻子があれば2翻分の役牌が確定するため、四喜和を狙わなくても高い手になりやすいです。
テンパイ後の待ち
大四喜のテンパイは雀頭待ち(単騎待ち)が多くなります。小四喜のテンパイは、残り1メンツの完成待ちか、風牌の雀頭の単騎待ちになります。
四喜和の進行例
大四喜を狙う進行
配牌で風牌の対子が4組ある理想的なケースでの進行です。
- 序盤: 数牌や三元牌を切って風牌の対子を維持
- 中盤: 他家が風牌を切ったらポン。2〜3組のポンを目指す
- 終盤: 4組目の風牌をツモまたはポンで完成。雀頭を確保してアガり
小四喜の方が現実的
実戦では大四喜よりも小四喜の方が圧倒的に出現頻度が高いです。3組の風牌を集めれば良く、残り1メンツの自由度が高いため、柔軟に対応できます。小四喜を本線にしつつ、4組目の風牌がツモれれば大四喜に昇格させるという考え方が現実的です。
よくある質問
大四喜はダブル役満ですか?
ルールによります。大四喜をダブル役満として扱う場もあれば、通常の役満と同じ点数にする場もあります。遊ぶ前にルールを確認しましょう。
小四喜で雀頭にする風牌は決まっていますか?
いいえ。4種の風牌のうちどれを雀頭にするかは自由です。刻子にできなかった1種が自然と雀頭になります。
小四喜の残り1メンツは何でもいいですか?
はい。数牌の順子でも刻子でも、字牌(三元牌)の刻子でもOKです。自由度が高いのが小四喜の特徴です。
四暗刻と大四喜は複合しますか?
理論上は可能です。風牌4種の暗刻(ポンなし)+ 雀頭で成立します。非常に稀ですが、ダブル役満を認めるルールでは超高得点になります。
四喜和と大三元は複合しますか?
小四喜の場合、残り1メンツが三元牌の刻子なら理論上は可能ですが、大三元は3組の三元牌刻子が必要なため、小四喜と大三元の同時成立はメンツ数が足りず不可能です。大四喜は4メンツすべてが風牌なので三元牌の刻子を入れる余地がなく、複合しません。
まとめ
- 大四喜は風牌4種すべての刻子を揃える役満(ダブル役満の場合も)
- 小四喜は風牌3種の刻子+1種の雀頭+1メンツの役満
- 小四喜の方が条件が緩く、出現頻度も約3倍
- ポンを積極的に活用して風牌の刻子を集める
- 包ルールにより、3組目(大四喜は4組目)を切った人に責任が発生
- 失敗時は混一色+役牌や対々和に切り替え可能